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人材紹介の手数料は誰が払う?新卒採用の相場と中小企業が知るべき注意点

人材紹介 投稿日: 2026年2月12日

人材紹介サービスを利用して新卒採用を進めたいけれど、手数料の仕組みがよくわからないという採用担当者は多いのではないでしょうか。

誰が費用を負担するのか、いくらかかるのか、どのタイミングで支払うのか。

この記事では、人材紹介の手数料について、基本的な仕組みから具体的な相場、中小企業が注意すべきポイントまで詳しく解説します。

新卒採用における実践的な知識を身につけ、適切な採用戦略の構築に役立ててください。

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人材紹介の手数料は誰が払う?

人材紹介サービスを利用する際、費用は誰が負担するのでしょうか。

結論から言えば、手数料は採用企業が全額支払う仕組みになっています。

新卒採用でも中途採用でも、この基本構造は変わりません。

手数料を負担するのは採用企業のみ

人材紹介の手数料は、人材を採用する企業側が負担します。

求職者である学生や転職希望者が、人材紹介会社に費用を支払うことは一切ありません。

紹介会社は企業から受け取る成功報酬によってビジネスを成り立たせているため、求職者は無料でサービスを利用できます。

新卒採用においても、学生側に費用負担が発生することはありません。

企業が採用決定後に紹介手数料を支払うことで、学生は無料で求人紹介や面接対策などのサポートを受けられる仕組みです。

求職者から手数料を取ることは法律で禁止

求職者から手数料を徴収できない理由は、法律で明確に規定されているためです。

職業安定法第32条の3により、有料職業紹介事業者は原則として求職者から手数料を受け取ることが禁止されています。

これは求職者の立場を保護し、公平な就職機会を確保するための規制です。

例外的に、芸能家、モデル、調理師、配膳人、家政婦、マネキンの6職種に限り、1件あたり710円までの受付手数料を求職者から徴収できます。

ただし新卒採用や一般的な職種では、この例外は適用されません。

人材紹介手数料の仕組み

人材紹介の料金体系は、主に成功報酬型を採用しています。

採用が決まらなければ費用は発生せず、企業にとってリスクを抑えやすい仕組みです。

ただし一部のサービスでは着手金が必要になるケースもあるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

基本は成功報酬型

人材紹介の手数料は、採用が決定した時点ではじめて発生する成功報酬型が基本となります。

面接を実施しても不採用になれば、企業側に費用負担は生じません。

成功報酬の算出方法には「届出制手数料」と「上限制手数料」の2種類がありますが、現在ほとんどの人材紹介会社は届出制手数料を採用しています。

届出制手数料では、採用決定者の理論年収に対して事前に定めた料率を掛けた金額が手数料になります。

料率は厚生労働大臣に届け出た範囲内で設定され、法律上は最大50%まで可能です。

一方の上限制手数料は、6ヶ月分の賃金の11%以内という計算式で算出されます。

ただし上限制手数料は人材紹介会社にとってメリットが薄いため、現在ではほとんど使われていません。

着手金(リテーナーフィー)が発生するケース

一部の人材紹介サービスでは、成功報酬とは別に着手金が必要になる場合があります。

着手金とは、人材紹介会社が採用活動を開始する時点で支払う初期費用のことです。

主にヘッドハンティング型のサービスで設定されており、企業の依頼に応じて能動的に人材を探し出すコストをカバーする目的があります。

経営幹部やハイクラス人材など、採用難易度の高いポジションで着手金が求められるケースが多いです。

新卒採用では基本的に着手金は発生せず、純粋な成功報酬型での利用が一般的となっています。

手数料の支払いタイミングは入社後

紹介手数料は、採用決定者が実際に入社した時点で請求されます。

内定を出した段階ではまだ請求は発生せず、入社日を迎えて出社が確認されてから請求書が発行される流れです。

多くの場合、入社日の属する月末または翌月末までに支払うという条件が設定されています。

たとえば4月1日入社であれば、4月中に請求書が発行され、5月末までに支払うといった形になります。

早期退職時の保証制度

採用した人材が早期に退職してしまった場合に備えて、多くの人材紹介会社は保証制度を設けています。

保証には主に「返還金」と「フリーリプレイスメント」の2つの形態があります。

保証①:返還金

返還金制度では、採用者が一定期間内に退職した場合、支払った手数料の一部が返金されます。

一般的な保証期間は入社後90日間に設定されていることが多いです。

返金額は在籍期間によって変動し、入社1ヶ月未満の退職であれば手数料の80%、1ヶ月以上3ヶ月未満であれば50%が返金されるのが相場となっています。

ただし返金条件や割合は人材紹介会社によって異なるため、契約時に必ず確認する必要があります。

企業都合による退職の場合は返金対象外となるケースもあるため注意しましょう。

保証②:フリーリプレイスメント

フリーリプレイスメントは、早期退職者の代わりに新たな人材を無償で紹介する制度です。

この場合、手数料の返還は行われず、代替人材の紹介によって保証される形となります。

企業側は追加コストをかけずに再び採用活動を進められるメリットがあります。

手数料の計算方法と相場

人材紹介の手数料がいくらになるのか、具体的な計算方法と相場を理解しておくことは重要です。

新卒採用における実際の金額感を把握することで、採用予算を適切に組み立てられます。

ここでは理論年収の計算方法から、具体的な手数料のシミュレーションまで詳しく見ていきましょう。

理論年収とは?計算式を解説

人材紹介の手数料を算出する基準となるのが「理論年収」です。

理論年収とは、採用決定者が1年間働いた場合に支給される年収の推定額を指します。

計算式は次の通りです。

理論年収 = 月給×12ヶ月 + 賞与 + 諸手当(固定分)

諸手当には、固定残業代、住宅手当、資格手当、役職手当など、毎月決まった額が支給される手当が含まれます。

一方で、通勤手当は所得に含まれないため理論年収から除外されます。

また変動残業代やインセンティブなど、月によって変動する手当も計算には含めません。

具体例で見てみましょう。

月給25万円、住宅手当2万円、資格手当1万円、賞与50万円の場合、理論年収は以下のように計算されます。

(25万円 + 2万円 + 1万円)× 12ヶ月 + 50万円 = 386万円

この386万円が手数料計算の基準となる理論年収です。

手数料率の相場は理論年収の30〜35%

人材紹介の手数料は、理論年収に対して一定の料率を掛けて算出します。

計算式は次の通りです。

紹介手数料 = 理論年収 × 手数料率(30〜35%)

手数料率は人材紹介会社によって異なりますが、30〜35%が一般的な相場となっています。

法律上は最大50%まで設定可能ですが、専門性の高い職種や採用難易度の高いポジション以外では、この範囲に収まるケースが多いです。

年収別の手数料シミュレーション

理論年収別に、実際の手数料がいくらになるかをシミュレーションしてみましょう。

【年収別手数料シミュレーション】

理論年収手数料率30%手数料率35%
300万円90万円105万円
350万円105万円122.5万円
400万円120万円140万円
500万円150万円175万円
600万円180万円210万円

この表から分かる通り、理論年収が上がるほど手数料も比例して高くなります。

手数料率が5%違うだけでも、理論年収400万円なら20万円、600万円なら30万円の差が生まれる計算です。

新卒採用における手数料の実態

新卒採用の場合、初任給は企業規模や業種によって異なりますが、300〜400万円の範囲に収まることが多いです。

そのため新卒1名あたりの紹介手数料は、90〜140万円が相場と考えられます。

中小企業が複数名の新卒を採用する場合、たとえば3名採用すれば270〜420万円のコストがかかる計算になります。

決して安くない投資であり、採用予算全体を見据えた慎重な判断が求められます。

手数料が高い会社と安い会社の違い|5つの判断基準

同じ人材紹介サービスでも、手数料率は会社によって大きく異なります。

手数料の高低を決める要因を理解しておくことで、自社に合った紹介会社を選びやすくなります。

ここでは手数料に影響を与える5つの主要な判断基準を解説します。

要因①:求める人材のスキルや経験

採用したい人材に求めるスキルや経験のレベルによって、手数料は変動します。

未経験者歓迎の求人であれば、人材獲得の難易度が比較的低いため手数料も抑えられる傾向にあります。

一方で、高度な専門知識や豊富な実務経験を持つ人材を求める場合、採用難易度が上がるため手数料も高くなりやすいです。

新卒採用は基本的に未経験者を対象とするため、中途採用のハイクラス人材と比べると手数料は低めに設定されることが多くなっています。

要因②:業種・職種の採用難易度

業種や職種によって、人材の需給バランスは大きく異なります。

ITエンジニアや医療従事者など、慢性的な人手不足が続いている職種では、手数料が高めに設定される傾向があります。

採用競争が激しい分野ほど、人材紹介会社も優秀な候補者を確保するコストが高くなるためです。

逆に、応募者が比較的集まりやすい職種であれば、手数料は相場よりも低く抑えられるケースもあります。

要因③:返還規定の厳格さ

早期退職時の保証制度の手厚さも、手数料に影響を与える要因の一つです。

保証期間が長く、返還率も高い手厚い保証を提供する人材紹介会社は、そのリスクを手数料に反映させています。

逆に、保証期間が短かったり返還率が低めに設定されている場合は、手数料が安くなる傾向があります。

企業側としては、手数料の安さだけでなく保証内容とのバランスを見て判断することが重要です。

要因④:ヘッドハンティング型かどうか

人材紹介には、登録型とサーチ型(ヘッドハンティング型)の2つのタイプがあります。

登録型は紹介会社のデータベースに登録している求職者の中から紹介する形式で、成功報酬のみで利用できます。

一方のサーチ型は、企業の依頼に応じて能動的に人材を探し出すスタイルです。

サーチ型では着手金が必要になる場合が多く、成功報酬の料率も高めに設定される傾向があります。

新卒採用では基本的に登録型を利用するため、サーチ型ほど高額にはなりません。

要因⑤:紹介会社の規模とコスト構造

人材紹介会社の規模や運営体制も、手数料に影響します。

大手人材紹介会社は、オフィスの維持費や広告宣伝費、人件費などの固定費が高いです。

そのため手数料も相場の上限に近い水準で設定されることが多くなっています。

一方で、中小規模の紹介会社やシェアオフィスを活用している会社は、固定費を抑えられるため手数料を低く設定できます。

ただし手数料が安いからといって必ずしも良いわけではなく、サポート体制や紹介人材の質も含めて総合的に判断する必要があります。

中小企業が人材紹介を使う際の4つの注意点

人材紹介サービスを効果的に活用するには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。

特に中小企業は採用予算に限りがあるため、失敗を避け、費用対効果を最大化する工夫が求められます。

ここでは実務で気をつけるべき4つのポイントを解説します。

注意点①:求める人材像を具体的に設定する

人材紹介会社に依頼する前に、採用したい人材の要件を明確にしておくことが重要です。

必要なスキル、経験、人物像を具体的に言語化できていないと、紹介会社との認識のズレが生じやすくなります。

結果として、ミスマッチな人材が紹介され、早期退職のリスクが高まります。

求める人材像を明確にすることで、紹介会社も適切な候補者を選定しやすくなり、採用成功率も向上します。

注意点②:契約内容と返還規定を必ず確認

人材紹介会社と契約を結ぶ際は、契約書の内容を隅々まで確認することが不可欠です。

特に以下の項目については、必ずチェックしましょう。

  • 手数料率がいくらに設定されているか
  • 保証期間は何日間か
  • 返還率は在籍期間に応じてどう変動するか
  • 返金対象となる退職理由は何か

これらの条件は人材紹介会社によって大きく異なるため、複数社を比較検討することをおすすめします。

契約内容を事前にしっかり把握しておくことで、後々のトラブルを防げます。

注意点③:採用予算全体を見据えた判断

人材紹介を利用する際は、1名あたり100万円を超えるコストがかかることを念頭に置く必要があります。

複数名採用する場合、総額で数百万円規模の費用になることも珍しくありません。

採用予算全体を見据え、本当に人材紹介を使うべきなのか、他の採用手法と組み合わせるべきなのかを慎重に判断しましょう。

限られた予算の中で最大の効果を得るには、採用チャネルを多様化することも重要な戦略となります。

注意点④:複数の紹介会社を比較検討

人材紹介会社は数多く存在し、それぞれ得意分野やサービス内容が異なります。

1社だけに絞るのではなく、複数の紹介会社を比較検討することで、自社に最適なパートナーを見つけることができます。

手数料率の違いだけでなく、新卒採用の実績、サポート体制の充実度、担当者の対応の質なども比較材料にしましょう。

複数の紹介会社を並行して活用することで、より多くの候補者と出会える可能性も高まります。

新卒採用の手法別コスト比較

新卒採用には人材紹介以外にも様々な手法があります。

それぞれの手法にはメリット・デメリットがあり、コストも大きく異なります。

自社の状況に応じて最適な採用手法を選択し、組み合わせることで、効率的な採用活動が実現できます。

各採用手法のコスト比較

新卒採用における主要な手法別のコスト感を比較してみましょう。

【新卒採用手法別コスト比較】

採用手法料金体系1名あたりコスト目安
人材紹介成功報酬型90〜140万円
求人サイト掲載課金型20〜100万円(掲載費÷採用数)
ダイレクトリクルーティング定額+従量50〜100万円
採用代行(学生活用型)月額制15〜30万円/月

この表から分かる通り、人材紹介は1名あたりのコストが最も高い部類に入ります。

ただし初期費用がかからず、採用が決まらなければ費用も発生しないため、リスクを抑えられる点がメリットです。

人材紹介のメリット・デメリット

人材紹介を利用する際の主なメリットとデメリットを整理しておきましょう。

メリットとしては、初期費用ゼロで始められること、マッチング精度が高いこと、採用工数を大幅に削減できることが挙げられます。

デメリットとしては、1名あたりのコストが高額であること、複数名採用で費用がかさむこと、紹介会社に依存する形になることが挙げられます。

これらのメリット・デメリットを理解した上で、自社の採用戦略に組み込むかを判断しましょう。

予算を抑えながら質の高い採用を実現する方法

中小企業が限られた予算で新卒採用を成功させるには、人材紹介だけに頼らない多角的なアプローチが重要になります。

特に注目すべきは、学生自身が企業の採用活動を支援する新しい形の採用代行サービスです。

学生目線でのコンテンツ制作やインターン企画、内定者フォローを月額定額で利用でき、人材紹介の手数料と比較して大幅にコストを抑えられます。

人材紹介は即戦力の中途採用や、どうしても埋まらないポジションに絞って活用し、新卒採用のメイン手法としては内製化支援型のサービスを検討するのも一つの戦略です。

複数の採用チャネルを組み合わせることで、コストを抑えながら採用の質と量を確保できます。

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人材紹介手数料のよくある質問

人材紹介の手数料について、採用担当者からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

契約前の疑問を解消し、安心してサービスを利用できるよう参考にしてください。

Q
手数料に上限や下限はありますか?
A

法律上の上限は理論年収の50%までですが、実際には30〜35%が相場となっています。

下限は法的に定められていませんが、企業によっては最低手数料として30万円などの金額を設定している場合があります。

手数料率は人材紹介会社が厚生労働大臣に届け出た範囲内で自由に設定できるため、会社ごとに異なります。

複数の紹介会社を比較する際は、料率だけでなくサポート内容も含めて検討しましょう。

Q
採用に至らなければ本当に費用はかかりませんか?
A

成功報酬型であれば、採用が決まらない限り費用は一切発生しません。

面接を何度実施しても、最終的に採用に至らなければ手数料の請求はありません。

ただし、ヘッドハンティング型のサービスで着手金を支払っている場合は、採用が不成立でも着手金部分は返金されないため注意が必要です。

契約時に料金体系を必ず確認し、着手金の有無を把握しておきましょう。

Q
契約社員や短期雇用も同じ手数料率ですか?
A

基本的に料率は同じで、契約期間の給与総額に手数料率を掛けて算出されます。

正社員でも契約社員でも、理論年収(または契約期間の給与総額)に対して同じ料率が適用されるのが一般的です。

ただし契約期間が極端に短い場合は、人材紹介より派遣契約を提案されることもあります。

派遣であれば時給換算の料金体系となるため、短期間の雇用には適している場合があります。

Q
中抜き行為をすると違約金が発生しますか?
A

発生します。

人材紹介会社を通さず、紹介された求職者と直接連絡を取って採用する「中抜き」は契約違反にあたります。

多くの契約書には、中抜き行為が発覚した場合の違約金に関する条項が記載されています。

違約金の額は契約内容によりますが、通常の紹介手数料と同等かそれ以上の金額を請求されるケースが一般的です。

必ず人材紹介会社を通じて連絡を取り、適切な手続きを踏んで採用活動を進めましょう。

まとめ

人材紹介の手数料は採用企業が負担し、新卒採用では1名あたり90〜140万円が相場となります。

成功報酬型のため初期費用はかかりませんが、複数名採用する場合は大きなコスト負担になります。

中小企業が限られた予算で質の高い新卒採用を実現するには、人材紹介だけに頼らず、採用代行サービスなど多様な手法を組み合わせることが重要です。

手数料の仕組みを正しく理解し、自社に最適な採用戦略を構築していきましょう。

応募者が集まらない…
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