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高卒新卒採用のルールを徹底解説|スケジュールから学校訪問・内定辞退対策まで

新卒採用 投稿日: 2026年4月4日

近年、高卒採用への注目が急速に高まっています。

厚生労働省のデータによると、高卒向けの求人数は過去10年で約2.8倍に増加しており、人手不足を背景に、これまで高卒採用に消極的だった業種でも積極的に採用枠を設ける動きが広がっています。

しかし、高卒採用には大卒採用とは根本的に異なる独自のルールが存在します。

このルールを理解せずに採用活動をスタートすると、学校やハローワークとの信頼関係を損ない、採用活動そのものが立ち行かなくなるリスクがあります。

この記事では、高卒採用の仕組みから守るべきルール・年間スケジュール・学校訪問の戦略・早期離職対策まで、採用担当者が押さえるべき全知識を解説します。

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高卒採用が大卒採用と決定的に違う3つのポイント

高卒採用を始める前に、まず大卒採用との構造的な違いを理解することが重要です。

大卒採用の常識をそのまま持ち込むと、ルール違反になるケースも少なくありません。

以下の3点を押さえることで、高卒採用全体の流れが把握しやすくなります。

採用活動の窓口は「学校とハローワーク」

高卒採用では、企業が直接高校生にアプローチすることは原則禁止されています。

採用の流れは「企業→ハローワーク→学校→学生」という経路が基本です。

企業はまずハローワークに求人を申し込み、確認を受けた求人票を学校へ送付します。

学校の進路指導担当教員がその情報を生徒に提供し、生徒が応募先を検討するという流れになります。

選考中のやり取りも、面接日程の調整から選考結果の通知まで、すべて学校を通じて行う必要があります。

高校生へ直接電話やメールを送ることは、未成年保護と公正な採用機会の確保を目的としたルールにより禁じられています。

複数社に応募できない「一人一社制」とは

高卒就職では「一人一社制」と呼ばれる独自の制度が採用されています。

これは、9月の応募解禁から一定期間、一人の生徒が応募できる企業を原則1社に限定するルールです。

大卒就職のように複数社へ同時に応募して比較検討することはできません。

10月以降は都道府県によって一人二社への応募が可能になりますが、タイミングは地域ごとに異なります。

なお、秋田県・沖縄県では9月から一人三社、大阪府・和歌山県でも複数社への応募が認められています。

企業側にとってこの制度は、学校推薦を経た応募であるため内定辞退がほぼ発生しないというメリットがあります。

一方で、学校や生徒に選ばれなければ応募すら来ない、という厳しい側面もあります。

学校推薦が採用の成否を左右する

高卒採用では、学校の進路指導担当教員が生徒に求人を紹介する「校内選考」が行われます。

人気企業に複数の生徒が応募を希望した場合、誰を推薦するかは学校側が判断します。

また、求人方法には全国に公開する「公開求人」と特定校だけに送る「指定校求人」の2種類があります。

指定校求人は倍率が低く生徒が内定しやすいため、学校側が積極的に生徒へ勧める傾向があります。

採用の成功率を高めるには、求人票の内容だけでなく、学校との関係構築が欠かせません。

必ず守るべき高卒採用の基本ルール7選

高卒採用には、行政(厚生労働省・文部科学省)・学校・主要経済団体の三者が設ける「高等学校就職問題検討会議」によって定められたルールがあります。

都道府県ごとに細則が異なる部分もあるため、管轄のハローワークで開催される学卒求人説明会への参加で最新の情報を確認することが重要です。

以下の7つは、すべての企業が遵守すべき基本ルールです。

①ハローワークへの求人申込と確認印の取得

高卒採用を行う企業は、まずハローワークへ高卒専用の求人申込書を提出しなければなりません。

ハローワークの確認印が押された求人票でなければ、学校側が受理しないルールになっています。

求人申込の受付開始は毎年6月1日からです。

②高卒専用の求人票と統一応募用紙の使用

高卒採用では、一般求人とは異なる高卒専用の求人票を使用します。

また、応募書類には「全国高等学校統一応募用紙」の使用が義務付けられており、企業独自のエントリーシートや応募書類の使用は禁止されています。

③書類選考のみは禁止|面接・適性検査が必須

高卒採用では、書類だけで合否を判断する書類選考のみの選考フローは原則禁止です。

適性検査や面接、作文など、対面での選考プロセスを設けることが求められています。

④面接で聞いてはいけないNG質問

高校生の採用面接では、「就職差別につながるおそれのある質問」が厳しく禁止されています。

具体的には、国籍・本籍・出生地、家族の職業・収入・地位、住宅・生活環境、思想・宗教・支持政党、尊敬する人物、購読新聞・愛読書などが該当します。

面接終了後、高校生はハローワークへ「受験報告書」を提出する仕組みになっており、違反がなかったかどうかが確認されます。

知らずに質問してしまうと、学校との信頼関係を一気に損なう可能性があります。

⑤労働条件の書面明示義務

労働基準法第15条に基づき、採用にあたって労働条件を書面で明示することは法的義務です。

賃金・労働時間・休日・就業場所などの主要事項を口頭だけで伝えることは認められません。

社会経験の乏しい高校生に対しては、専門用語を使わず平易な言葉で丁寧に説明することも重要です。

⑥公開求人と指定校求人の使い分け

公開求人はハローワークを通じて全国に公開される求人で、広く認知を得られます。

一方、指定校求人は特定の高校に絞って送付するもので、学校側が生徒に積極的に紹介しやすいという特徴があります。

採用の成功率を上げるには、公開求人だけに頼らず、採用実績のある高校や関係を構築した学校への指定校求人を組み合わせることが効果的です。

⑦選考開始日・応募解禁日は一律で定められている

高校生の選考開始日と応募解禁日は、毎年全国一律で決まっています。

この日程は学業優先の観点から設けられており、企業側が独自に早めることは認められていません。

2024年3月卒の場合、企業による選考・内定開始は9月16日からとなっています。

高卒採用の年間スケジュール

高卒採用は、大卒採用に比べて動き出すタイミングが早く、かつスピードが速いことが特徴です。

求人票を学校へ送付できる7月から、応募が届く9月までの期間はわずか約2ヶ月しかありません。

その前の準備段階から計画的に動かなければ、採用活動が後手に回ります。

時期企業がやること
5月中下旬学卒求人説明会への参加・高卒求人登録用紙の受け取り
6月1日〜ハローワークへの求人申込書の提出
7月1日〜学校への求人票送付・学校訪問の開始
7〜8月職場見学・応募前職場体験の受け入れ
9月5日〜学校からの応募書類の受け取り開始
9月16日〜採用選考・内定開始
10月以降二次募集対応(不採用者・未定者への追加選考)
翌年3月入社・受け入れ準備

5月の学卒求人説明会への参加は採用活動の正式なスタートラインです。

この場で「高卒求人登録用紙」を受け取ることから、企業のすべての動きが始まります。

採用担当者が1〜2名しかいない中小企業にとっては、このスピード感に対応できる体制を事前に整えておくことが重要です。

高校訪問を制する企業が採用を制する

高卒採用において、学校との関係構築は採用成功の最重要要素のひとつです。

求人票を送るだけでは埋もれてしまい、進路指導担当の先生に自社を印象づけることができません。

訪問のタイミングと目的を意識するだけで、他社と大きな差をつけることができます。

求人票送付「前」の訪問が重要な理由

7月の求人票公開より前に学校を訪問しておくことが、採用成功への近道です。

進路指導担当の先生は毎年変わることも多く、関係が途切れていると学校側の印象がリセットされてしまいます。

毎年継続して訪問し、自社の採用方針や職場環境を丁寧に伝えることで、信頼できる企業として認識されるようになります。

先生が生徒に積極的に紹介したいと思う企業になることが、応募数を増やすための本質的な対策です。

求人票送付「後」の訪問で他社と差をつける

求人票を送付した後にも再度訪問することで、自社への印象を強く残すことができます。

職場見学の日程案内や応募受け付けの連絡など、実務的な目的を持って訪問することが自然です。

他社が書類対応だけで済ませている中、足を運ぶことへの評価は想像以上に大きくなります。

学校側が信頼する企業の条件

学校が信頼して生徒を送り出せる企業には、共通した特徴があります。

採用ルールを誠実に守ること、選考結果を迅速に通知すること、内定後も学校と継続的に連絡を取ること、この3点が信頼構築の基盤になります。

一度信頼を失うと翌年以降の求人受理にも影響するため、丁寧な対応が長期的な採用力に直結します。

高卒採用で見落とせない早期離職問題とその対策

採用に成功しても、入社後の早期離職が続けば採用コストは無駄になります。

高卒採用には構造的にミスマッチが起きやすい要因があり、内定後のフォローが離職率を大きく左右します。

なぜ高卒は大卒より離職率が高いのか

厚生労働省のデータによると、高卒の3年以内離職率は36.9%で、大卒の31.2%を5.7ポイント上回っています。

高校生が仕事を辞めた主な理由の1位は「人間関係」(26.9%)で、大卒の同項目(21.3%)と比較して高い割合を示しています。

その背景には、一人一社制によって他社と比較できないまま就職先を決める構造があります。

求人票だけでは企業の社風や職場の雰囲気が十分に伝わらないため、入社後に「思っていた職場と違う」というギャップが生まれやすくなります。

内定後〜入社前のフォローが離職率を左右する

ミスマッチを防ぐには、内定を出した後のフォロー期間が非常に重要です。

月に一度の近況連絡や、入社前研修・職場体験の機会を設けることで、高校生の不安を解消できます。

保護者向けの会社説明の場を設けることも、家族の不安を和らげ内定辞退の防止につながります。

また、学校の進路指導担当と定期的に連絡を取り、内定者の様子を共有しておくことも大切です。

現役の学生が内定者フォローを担うことで、同世代として本音を引き出しやすくなるという利点もあります。

学生人事では、こうした内定後フォローのサポートも提供しており、入社後の定着率向上に貢献しています。

高卒採用のルールを守りながら採用工数を減らす方法

ここまで解説してきたとおり、高卒採用はルールが多く、学校やハローワークとの連絡・書類管理・スケジュール管理など、多岐にわたる業務が発生します。

採用担当者が1〜2名しかいない中小企業では、これらをすべて自力でこなすことが現実的に難しいケースも少なくありません。

そうした企業に有効な選択肢のひとつが、採用代行(RPO)の活用です。

採用代行を使うと何が変わるか

採用代行サービスを利用することで、求人票の作成補助・学校との連絡対応・スカウト文面の作成・面接日程の調整などを外部に委託できます。

本来の業務に集中できる環境を確保しながら、採用活動を継続的に進められるようになります。

「学生目線」が高卒採用に効く理由

高卒採用においては、高校生が「この会社で働きたい」と思えるかどうかが応募・内定承諾の決め手になります。

現役の学生がサポートに入ることで、高校生の目線に立った求人コンテンツの制作やインターンの企画が可能になります。

学生人事は、現役大学生が企業の採用活動に伴走する採用代行サービスです。

スカウト文面や採用広報コンテンツの制作から、内定者フォローまで一貫して対応できるため、採用担当者の工数を大幅に削減しながら採用の質を高めることができます。

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