人手不足が深刻化する中、「新卒採用の難易度」は年々確実に上がっています。
特に中小企業では、応募が集まらない、辞退される、十分なフォローができない
といった課題が複合的に発生し、採用活動そのものが疲弊しやすいです。
そこで注目されているのが人材紹介です。
この記事では、
- 求人広告と人材紹介の違い
- 新卒人材紹介サービスの正しい選び方
- 中小企業向けのおすすめ人材紹介サービスの比較
- 採用成功率を上げる方法
についてご紹介します。
求人広告と人材紹介の違い

中小企業が新卒採用で成果を出すためには、まず求人広告と人材紹介(職業紹介)の違いを正しく理解することが非常に重要です。
この2つは一見同じ採用手段のように見えますが、仕組みも費用構造も得られる効果も大きく異なります。
求人広告とは
求人広告は、求人媒体やサイトに掲載して、学生からの応募を待つ方法です。
掲載料は先払いで、応募が来るかどうかは保証されていません。コストの予算化もしやすく、掲載するだけで露出が増えるため、幅広い学生に認知されやすいといったメリットがあります。
その反面、全て自社で対応しなければならないため、少人数の採用担当では追いつきにくくなってしまいます。また、不特定多数の学生が目にするため、応募学生の質が安定しません。
人材紹介(職業紹介)とは
人材紹介は、紹介会社が学生を直接“紹介”してくれる仕組みです。
費用は採用が決まったときのみ発生します。自社に合う学生だけを絞って面談できる上に、採用のプロセスの大部分を任せることができます。さらに、志向性・人柄を把握したうえで人材を紹介してもらうことも可能です。
しかし、サービスによって“紹介品質の差”が大きい、単価は求人広告より高く見えるなどといったデメリットも見受けられるため注意しましょう。
紹介会社選びの失敗パターン

新卒人材紹介は、中小企業にとって非常に相性の良い手法ですが、紹介会社の選び方を間違えることで効果が大きく下がってしまうケースも少なくありません。
ここでは、実際に起こりやすい失敗パターンを整理します。
①紹介人数の「多さ」だけで選んでしまう
「年間◯万人の学生データがあります」といったボリューム訴求は魅力的に感じますが、大切なのは“質”と“マッチング精度”です。
たくさん学生を紹介してくれるものの、ほぼミスマッチだったり、会っても志望度が低いためすぐ辞退されるなどの問題が発生し、無駄な面談数が増えることも考えられます。
②新卒領域に強いかどうかを確認していない
紹介会社には、中途が得意な会社と新卒が得意な会社があります。
新卒採用に対応していても、実際には新卒学生のデータが薄かったり、年間紹介数が少ないケースは多いです。
結果として、母集団が増えない、マッチする学生がなかなか紹介されない、内定辞退が多発するという問題につながります。
③成功報酬の“金額だけ”で比較する
もちろん費用は重要ですが、安い=良いではないのが人材紹介です。
費用は安くてもマッチング精度が低く、サポートがほぼ無く、結果として採用に至らずに時間だけが消えるといった失敗例も少なくありません。
採用は「ナビ掲載」と違って、1人採れるかどうかで事業に直結する投資です。
費用だけで判断すると、本質的な採用成功が遠ざかります。
中小企業の採用は、少人数で動くため、紹介会社の質=採用成功率といっても過言ではありません。正しい選び方をするだけで、採用に近づきます。
新卒人材紹介サービスの正しい選び方

紹介会社の選び方を間違えると採用コストが増え、工数も無駄になります。
そこで、中小企業が押さえておきたい正しい比較基準を整理しました。
1. 大学群・学生層のカバー範囲を確認する
新卒採用では、どの大学・学部の学生に強いかが非常に重要です。
「首都圏主要大学に強い」「理系学生に特化」など、紹介会社ごとに得意分野があります。自社の募集要件に合った学生を紹介できるかを必ず確認しましょう
ここを確認せずに契約すると、希望の母集団がそもそも集まらないケースがあります。
2. 1ヶ月あたりの紹介数や対応可能数を確認する
多すぎる紹介は負担になる一方、少なすぎると採用スピードが落ちます。
月の紹介上限や、紹介のペースを事前に確認し、面談設定や書類確認などを含めた「実質工数」も見積もっておくと安心です
3. 内定辞退防止のサポート体制をチェック
新卒採用で特に重要なのが、内定承諾率です。
学生との面談後のフォロー、選考中の不安解消、志望度向上のための伴走などをしっかり対応してくれる会社かどうかを確認しましょう。
ここが弱い会社だと、面談は増えても採用成果につながりません。
4. 担当者の質・企業理解の深さを確認する
紹介会社の担当者の理解度が、採用成功のカギです。
自社の事業内容や強みを正しく学生に伝えられるか、選考中のフォローまで対応してくれるかをしっかり確認しましょう。
担当者の質が低いと、紹介の精度が落ち、結局自社の工数が増えてしまいます。
正しい選び方のポイントは、「質×量×サポート×コスト」 のバランスです。
- 得意大学群や学生層
- 月の紹介数と工数負荷
- 内定辞退防止・フォロー体制
- 担当者の質
- 実質費用
この5つを基準に比較することで、中小企業でも失敗なく新卒人材紹介を活用できるようになります。
おすすめの新卒人材紹介サービス比較

中小企業が新卒採用を成功させるためには、自社に合うサービスを見極めることが重要です。
ここでは、サポート体制・マッチング精度・料金体系などの観点から、中小企業に特におすすめの新卒人材紹介サービスを比較してご紹介します。
各サービスの特徴を理解することで、自社の採用課題にマッチした最適なパートナーを選びやすくなります。
| マイナビ新卒紹介 | 新卒学生向け(全国) | 株式会社マイナビによる新卒エージェントサービス。専任アドバイザーが面談・企業紹介・選考対策まで支援。就活全般のサポートが可能。 |
| キャリアチケット | 新卒学生向け(全国) | レバレジーズ株式会社の新卒就活支援サービス。個別のキャリア支援に重点。年間利用者あり。学生に寄り添う支援が特徴。 |
| JOBRASS新卒紹介(アイデムエージェント新卒) | 新卒学生向け(全国) | アイデムグループによる新卒紹介。専任キャリアアドバイザーが学生と面談し、企業を推薦。 |
| doda新卒紹介サービス | 企業向け/学生紹介 | ベネッセi-キャリア運営。業界最大級の総合型新卒エージェントサービス。累計20,000名以上の支援実績、7,000社以上の導入。企業向け情報だが学生紹介実績が豊富。 |
| LHH就活エージェント | 新卒学生向け(全国) | LHH(アデコグループ)による就活エージェント。マンツーマン支援でマッチング・選考対策・企業紹介を実施。 |
| リクナビ就職エージェント | 新卒学生向け(全国) | 株式会社リクルートキャリア運営。リクナビ就職のエージェント版で、豊富な企業情報とマッチングノウハウに基づき紹介支援。広い業種対応。 |
| キャリタス就活エージェント | 新卒学生向け(全国) | 株式会社ディスコによる就職エージェント。内定後のビジネスマナー研修などフォロー機能も提供。 |
| 就活career(就活キャリア) | 新卒学生向け(全国) | 株式会社就活キャリア運営。志向性に合わせた企業紹介と就活支援。面談・紹介から内定フォローまで一貫支援。 |
まとめ

中小企業が新卒人材紹介サービスを活用する際には、「どのサービスが自社に合うか」を見極めることが採用成功の大きなポイントになります。
サービスごとに、学生層・マッチングの精度・サポート体制・得意とする職種が異なるため、自社の採用課題や求める人物像を明確にしたうえで選ぶことが大切です。
人材紹介サービスは“紹介してもらうだけ”の仕組みではなく、自社の採用力を底上げするパートナーとして活用できる存在です。
自社に合ったサービスを選び、担当者と協力しながら進めることで、限られたリソースでも質の高い新卒採用を実現しましょう。
よくある質問(FAQ)

Q1. 中小企業でも新卒人材紹介サービスを利用できますか?
はい、利用できます。
むしろ リソースが限られる中小企業ほど、人材紹介サービスのメリットが大きい といえます。求人票の作成や学生へのアプローチ、日程調整などをエージェントが代行するため、採用担当者の負担を大幅に軽減できます。
Q2. 新卒紹介の費用はどれくらいかかりますか?
一般的には、入社が決まった場合にのみ支払う 成功報酬型 が中心です。
相場は 理系・総合職で年収の20〜30%程度 が多く、固定費が発生しないため中小企業でも利用しやすい料金体系となっています。
※ただしサービスによって返金規定や手数料は異なるため、事前に確認することが大切です。
Q3. 紹介してもらえる学生の質にばらつきはありますか?
サービスごとに得意とする学生層が異なります。
たとえば大手メディアは「母集団の大きさ」、専門系サービスは「特定領域の優秀層」など特徴があります。
自社が求める人物像とサービスの得意分野を照らし合わせることで、質の高いマッチングが期待できます。
Q4. 内定辞退が不安です。紹介サービスはフォローしてくれますか?
多くのサービスでは、学生の意思確認や動機形成面談など、内定承諾までのフォロー を行っています。
企業だけでなく学生にも伴走してくれるため、辞退リスクの軽減につながります。
Q5. 何社くらいの紹介サービスを併用するのが良いですか?
中小企業の場合は 2〜3社の併用 が最も効率的です。
多すぎるとコミュニケーションの手間が増えますが、1社のみでは紹介数が偏る可能性があります。
複数利用することで、学生層の幅と紹介数を確保しながら、相性の良いエージェントを見つけることができます。